think-cell 9のリリース
2018年6月11日、ベルリン
6月11日、PowerPointユーザー向けの生産性ソフトウェアの大手プロバイダーであるthink-cellは、think-cellバージョン9のリリースを発表しました。新たなバージョンとなるバージョン9は、同社の主力ソフトウェアの人工知能(AI)搭載型アップデートで、見やすいグラフと魅力的なレイアウトを使って、数分でPowerPointプレゼンテーションの作成を可能にする機能を提供します。
「見た目が魅力的なプレゼンテーションを作成するとなると、たとえグラフィックを専門にしているプロの方でも面倒な手作業の工程を避けて通ることはできません」とthink-cellの共同設立者兼CEO、マルクス・ハンバウアー(Markus Hannebauer)は話します。「そこでthink-cellは、データに裏打ちされた情報や調査結果を伝える方法を一新する機能をPowerPointユーザーに提供することで、プレゼンテーション作成の妨げとなる面倒な作業を排除することに取り組んでいます。今の時代、企業にとってデータはものすごい速さで最も重要なリソースになっています。また、データを解釈するために動的なグラフを作成する工程は、かつてないほど複雑化しており、データ自体の複雑さを上回ってしまっています」
think-cell 9「は、人工知能、自動化技術、他社の追随を許さない業界の見解を融合し、生み出されたバージョンで、時間がかからずすべてが集約化されたスライドレイアウト作業を実現いたします」とthink-cellの共同設立者兼CTO、アルノ・ショドル(Arno Schödl)は話します。「 think-cellを使えば、時間との闘いはもはや問題ではなくなります。これにより、ユーザーは、図形の扱いに苦戦する代わりに、提案内容を伝えることや導入することに意識を集中することができるようになります」
スマートテキストボックス
think-cellののテキストボックスに新機能が加わりました。テキストボックスを使うと、手動で要素を移動したりサイズを変更したりしなくても複雑なスライドのレイアウトを作成できます(詳細)。使用方法についてはビデオをご覧ください。
ドーナツグラフ
円グラフを最新タイプのドーナツグラフに変えると、さらに引き立ちます。ドーナツグラフはその名の通り、基本的に中央に穴が開いた円グラフです。この新しいグラフのデザインは、データスライスを目立たせる上で役立ち、追加情報を強調できる場所になります。詳細はこちらからご覧ください。

拡張されたグラフ作成機能
視覚的な質を向上させ、よりすばやく編集できるようにするため、think-cell 9ではレガシーMS Graphのコンポーネントではなく、PowerPointのネイティブグラフコンポーネントを使用してグラフを作成します。これにより他の複数の制限を取り除くこともできます。たとえば、散布図と折れ線グラフに4,000以上のデータポイントを含められるようになりました。レンダリングバックエンドが新しくなっても、think-cellののユーザーインターフェイス自体はまったく変わっていません。視覚的な質が改善し、互換性が向上したことに気付くだけです。
JSONによる自動化
Excelに加えて、JSONデータを使用して自動的に定期レポートを作成、更新できるようになりました(詳細)。この新しい拡張機能を利用すると以下を行うことができます。
- テンプレートグラフとJSONデータを統合し、自動的にプレゼンテーションを作成します。
- think-cellグラフを作成できるWebサービスを構築します。
- ビジネスインテリジェンスレポートをPowerPointのスライドとしてエクスポートします。
その他の新しいグラフ作成機能
新しい「フラット」なアジェンダのスタイルでは、長方形の代わりに背景の塗りつぶしを使います。詳細はこちらからご覧ください。

ツールチップに各データポイントのラベルと数値が表示されるようになりました。

軸がない場合でも、グラフタイプを絶対値とパーセンテージの間で切り替えられるようになりました。詳細はこちらからご覧ください。

円グラフとドーナツグラフでスライスの並べ替え順序を容易に変更できるようになりました。

ウォーターフォール図で、「カテゴリーを最初に上、次に下、開始を含む」といったカテゴリー並べ替えオプションでは、合計カラムが所定の位置に留まります。


既存のグラフ作成機能の変更
以前のバージョンでは、縦棒の間のギャップの幅を変更して縦棒の幅を調整していました。think-cell 9では、以下のハンドルを使用すれば、縦棒の幅を直接調整できます。詳細はこちらからご覧ください。

以前のバージョンではハンドルをドラッグしてラベルの回転を変更していましたが、フォントのサイズや数字の書式といったプロパティは浮動ツールバーを使って設定していました。think-cell 9では、フリー ツールバーでラベルの回転を設定することもできます。詳細はこちらからご覧ください。

以前のバージョンでは、マイルストーンは三角形や菱形で、マイルストーンのコンテキスト メニューのボタンを使って切り替えていました。think-cell 9では、さらに図形が追加されました。このため、選択肢のリストを含む浮動ツールバーのコントロールを使ってマイルストーンの図形を選択できます。詳細はこちらからご覧ください。

生産性を向上できる新しいツール
すべてのスライドまたは特定のスライドでラベルの十進記号をすばやく切り替えることができます。(ドイツ形式から米国形式へ変更するなど) 詳細はこちらからご覧ください。

すべてのスライドまたは特定のスライドからアニメーションを削除できます。詳細はこちらからご覧ください。

新しいアイドロッパーツールを使用すれば、ユーザー設定の色をすばやく選べます。詳細はこちらからご覧ください。

新しいキーボードショートカット:
- Ctrl+Alt+Shift+← → ↑ ↓で複数のラベルを選択できます。
- Ctrl+Alt+← → ↑ ↓でエレメントを複製できます(テーブルやプロセスフロー内など)。
その他のカスタマイズオプション
- カスタムレイアウトを使用してアジェンダの配置をコントロールできます。アジェンダスライド用の図形をさらに含めることもできます。詳細はこちらからご覧ください。
- ベースカラーと輝度としてテーマの色の網掛けを定義できます。詳細はこちらからご覧ください。
- 四角形以外の画像(信号など)やあらゆるUnicodeの文字など、さらに多くのオプションでチェックボックスを指定できます。詳細はこちらからご覧ください。
- その後のグラフでは既定として記憶されないように配色を指定できます。詳細はこちらからご覧ください。
Sharepointのサポート向上
think-cellは、PowerPoint 2016のスライド全体に基づく競合の解決で、新しいユーザー インターフェイスに完全に対応しています。SharePoint/PowerPoint 2013での同時編集も改善されました。
think-cellとは?
2002年にベルリンで設立されたthink-cellは、PowerPointでのプロフェッショナルなプレゼンテーション作成の業界標準です。数々の生産性ツールと40種類以上のチャートのサポートを備えたthink-cellは、コンサルティング企業世界トップ10社のうち9社で使用され、Fortune 500の多くに選ばれ、トップビジネススクール10校のうち9校で教えられているソフトウェアです。