19. Excel データ リンク

データドリブン グラフのデータソースを Excel で使用できる場合は、Excel アプリケーションから直接グラフを作成できます。Excel のデータが変更されたら、コマンドを使ってグラフを更新するか、または think-cell に更新を自動的に行わせることができます。

19.1
Excel からグラフを作成する
19.2
リンクされたデータを入れ替える
19.3
リンクされたグラフを更新する
19.4
データリンク ダイアログ
19.5
データリンクを維持する
19.6
データをコンパイルする方法
19.7
画像から数値データを抽出する
19.8
よくある質問

19.1 Excel からのグラフ作成

think-cell を使用して Excel データからグラフを作成する段階的な手順は、「グラフの作成方法」で使用されている例を参考にしてください。グラフ データの事例は Excel で次のようになります。

Excel で の think-cell サンプル データ

Excel からグラフを作成するには、Excel ブックで目的のデータ範囲を系列およびカテゴリ ラベルを含めて選択します。

Excel での think-cell 選択入力データ

データのレイアウトを必ず think-cell の内部データシートのレイアウトと一致させてください。縦棒グラフは通常データ列から作成され、横棒グラフはデータ行から作成されます。ただし、データ ソースのデータを入れ替えることは可能です (「リンクされたデータの入れ替え」を参照)。データに加えて、左側および上部のいくつかのセルは、カテゴリと系列ラベル用に確保されています。必要なレイアウトがわからない場合は、PowerPoint で目的の種類の新規グラフを挿入して、そのデータシートのレイアウトを参照してください。

Excel の think-cell ツール バーの [Charts] (グラフ) メニューから使用するグラフ タイプを選択します。

Excel の think-cell ツール バー

Excel でこのメニュー項目をクリックすると、PowerPoint ウィンドウが有効になります。PowerPoint がまだ動作していない場合は自動的に開始されます。PowerPoint では、マウス ポインターがスライド上にあるときは、通常の挿入用の四角形が現れます。

グラフを挿入したいスライドに切り替えるか、新規スライドを挿入し、通常通りにグラフを配置します。1 回クリックしてデフォルトのサイズを使用するか、クリックし、長押ししたままドラッグしてデフォルトのグラフのサイズを変更します。新規グラフの配置、サイズ変更、位置合わせに関する詳細は、「新規グラフの挿入」をご参照ください。

挿入後、グラフは PowerPoint で作成された通常の think-cell グラフのように見え、動作します。

PowerPoint に挿入された think-cell グラフ

グラフの構成やスタイルの変更方法については、「ラベルの追加と削除」および「グラフのスタイル設定」を参照してください。

注:Excel でセルの背景に色を付けている場合は、グラフの配色コントロール (「配色」を参照) で [Use Excel Fill on Top] (Excel の塗りつぶしを使用) をオンに設定することで、セルの背景の色をリンクさせたグラフのセグメントの塗りつぶし色として設定できます。これは、Excel の条件付き書式設定と併用すると特に有用です。

新しいグラフを作成するだけでなく、Excel ブックで選択したデータ範囲を PowerPoint プレゼンテーションの既存のグラフにリンクさせることもできます。Excel の think-cell ツール バーの [Charts] (グラフ) メニューから画像 既存のグラフへボタンをクリックし、リンクする PowerPoint のグラフをクリックします。

注:PowerPoint のテキスト フィールドには最大 255 文字を入力できます。これを超える Excel データ ソースからのテキストは入力されません。「テキスト フィールド」を参照してください

19.2 リンクされたデータの入れ替え

グラフにデータ範囲をリンクすると、データ範囲の think-cell コンテキスト メニューの 画像 リンクの入れ替えボタンを使用して、データの解釈方法を変更できます。データ範囲を入れ替えると、グラフの行と列のデータ解釈が入れ替わり、例えば、データの列ではなく行から縦棒グラフを作成することが可能となります。

1.
データ範囲の回りの緑色の境界線を選択します。
2.
境界線を右クリックしてコンテキスト メニューを呼び出します。
3.
画像 リンクの入れ替えボタンを選択します。
think-cell Excel のデータ ソースを入れ替える

注:リンクされたデータ範囲入れ替えを行っても、行と列のデータは入れ替わりまません。

19.3 リンクされたグラフの更新

Excel ブックにリンクされているグラフの最も重要な機能は、基礎となるデータの変更に応じてグラフを更新する機能です。この例では、第 3 の系列データを追加します。リンクされた Excel のデータ範囲に切り替えるには、グラフをダブルクリックします。リンクされた範囲の下に追加データを入力します。

think-cell Excel データ ソースにデータを追加する

次に、境界線をクリックしてリンクされた範囲を選択して、通常 の think-cell ユーザー インターフェイスを表示します。選択範囲の角をドラッグして、新たに入力したデータを含めます。

think-cell の Excel データ ソースで追加のデータを選択 think-cell の Excel データ ソースで更新されたデータと新たに選択されたデータ

最後に、PowerPoint に戻ります。リンクされたグラフを選択すると、リンクされたデータの更新が検出されたことを示すフラグが立てられます。

Excel のデータソースが変更されたら think-cell グラフを更新する

フラグの横にある画像 更新ボタンをクリックして、Excel のデータ変更をグラフに取り込みます。グラフが更新され、フラグが消えます。

外部 Excel データソースを持つ think-cell グラフの更新 (PowerPoint)

画像 更新を押すと、このボタンは画像 元に戻すに変わります。これをクリックすると、たった今変更した内容を元に戻すことができます。元に戻すボタンは、PowerPoint ファイルが閉じられるか、Excel データ ソースが再び変更されるまで使用できます。後者の場合は変更ボタンに置​​き換えられます。

グラフが更新されていない場合や、更新されてから元に戻された場合でも、Excel データ ソースへのリンクは残ります。したがって、後でグラフをいつでも更新することができます。

また、think-cell にリンクされたグラフを自動更新させることもできます。このオプションはデータ リンク ダイアログ (「データ リンク ダイアログ」) で使用できます。

注:think-cell を使用してグラフを Excel のデータにリンクする操作は、Excel または PowerPoint ファイルのファイル名に依存しません。Excel の各グラフおよび各データ範囲には、リンクを維持するために使用される固有の識別番号が割り当てられます。リンクを再度確立するための技術的要件は、データ範囲を含む Excel ファイルとグラフを含む PowerPoint ファイルの両方が、ファイル名に関係なく同じコンピューター上で同時に開かれることです。

19.4 データ リンク ダイアログ

プレゼンテーションに多数のグラフが含まれる場合、リンクされたすべてのグラフを手動で検索して更新することは非効率です。グラフを更新するにあたり、より見やすい概要を表示し、直接的な方法を取るには、PowerPoint の think-cell ツール バーの画像 その他 メニューから、[Data Links] (データ リンク) ダイアログを開きます。

think-cell データ リンク ダイアログ

[データリンク]ダイアログには、現在のプレゼンテーションに含まれるすべてのリンク済のグラフが図で表示されます。2列目には、リンクされたデータが含まれるExcelファイルのリストが表示されます。ファイルにリンクされたグラフと共に最初のスライドの横に各ファイルが表示されます。

現在のプレゼンテーションにリンクされている think-cell のグラフと更新状態

リンクされたグラフを選択すると、[データリンク]ダイアログで以下の情報が利用できるようになります。

  • 右列で、リンクされたデータが含まれるExcelファイルがハイライト表示されます。その下にファイル名と場所が表示されます。
  • ツールチップにはリンクされたデータの最終変更日が表示されます。
  • 更新が保留中の場合、グラフには画像が表示されます。この場合、使用できるようにするためにリンクされたExcelファイルを開く必要があります。

選択したグラフに対して以下の操作を適用できます。

  • [画像 Update] (更新) ボタン: このボタンをクリックすると、Excel でのデータ変更が PowerPoint のグラフに取り込まれます。
  • [画像 Revert] (元に戻す) ボタン: このボタンをクリックすると、リンクされたデータの最終更新が元に戻され、前の状態のグラフに戻ります。また、[元に戻す]ボタンをクリックして、最新の自動更新を元に戻すこともできます。
  • [画像 Switch to Automatic Update] (自動更新に切り替え) ボタン:このボタンをクリックすると、リンクされたデータの変更が検出されるたびに、think-cellによってグラフが自動更新されます。グラフはハイライト表示されずマークが表示されることもありませんが、自動更新を手動で元に戻すオプションはご利用いただけます。変更の検出が機能するのは、Excel と PowerPoint の両方のファイルが同時に開いているときのみです。

スライドとデータの編集作業中は、データ リンク ダイアログを開いたままにすることができます。[データリンク]ダイアログを使用すれば、ひとつまたは複数のグラフを選択し、リンクされたグラフとグラフのデータソースすべてを効率的に管理できます。

  • グラフをひとつクリックし、選択します。PowerPointもグラフ([標準]表示の場合)またはスライド([スライド一覧]表示の場合)に切り替わります。
  • グラフをダブルクリックすると、グラフ自体をダブルクリックするのと同じ効果が得られます。リンクされた Excel ブックが開き、リンクされたデータが選択されます。データ ソースが利用できない場合は、代わりに内部データシートが開きます。
  • 右列のファイルをクリックし、そのファイルにリンクされているすべてのグラフを選択します。
  • Ctrl を押しながらクリックすると、複数のグラフを個別に選択できます。また Ctrl を押しながらファイルをクリックして、そのファイルにリンクされているすべてのグラフを選択項目に追加することもできます。
  • Ctrl を押しながら複数のスライドをクリックすると、選択したスライド上のすべてのグラフを選択できます。
  • スライドの範囲とスライド上のすべてのグラフ、またはファイルの範囲とファイルにリンクされているすべてのグラフを選択する場合は Shift を使用してください。
  • リンクされているすべてのグラフを選択する場合は、Ctrl+A を使用してください。

選択したすべてのグラフに対して、[画像 Update] (更新)、[画像 Revert] (元に戻す)、[画像 Switch to Automatic Updates] (自動更新に切り替え) を使用できます。

注:グラフにリンクされた Excel ファイルが利用できず、内部データシートが開かれ編集されている場合、リンクされたグラフの自動更新は無効になります。これにより、内部データシートを使用して行った変更は、リンクされた Excel ファイルが利用可能になっても自動的に上書きされません。

19.5 データリンクの維持

Excel データと PowerPoint のグラフとの間にリンクが作成された後、Excel ファイルと PowerPoint ファイルは引き続き完全に独立したファイルです。

  • ファイルを個別に渡したり、編集したりできます。
  • ファイルに別名をつけることもできます。データリンクは、Excel ファイルと PowerPoint ファイルが同時に開かれるとすぐに再確立されます。再確立されたデータリンクに関する情報を保存するには、ファイルを保存する必要があります。
  • 同じプレゼンテーション内や別のプレゼンテーション内へも、リンクされたグラフをコピーして貼り付けることができます。コピーしたグラフは、元のグラフのデータ ソースと同じデータ ソースにリンクされます。
  • Excel と PowerPoint ファイルを電子メールで送信できます。データリンクは、受け取り側のコンピューターで Excel ファイルと PowerPoint ファイルが同時に開かれるとすぐに再確立されます。再確立されたデータリンクに関する情報を保存するには、ファイルを保存する必要があります。
  • リンクされた Excel ファイルのコピーを作成し、そのコピーをデータ リンクの代替データ ソースとして使用することができます。元のファイルとコピーされた Excel ファイルを個別に編集することができます。PowerPoint ファイルと同時に元の Excel ファイルまたはコピーされた Excel ファイルのいずれかを開くと、PowerPoint プレゼンテーションと目的の Excel ファイルとの間にリンクが確立されます。

注:ワークシートをコピーした後など、Excel で同じリンク範囲のコピーが開いているブックに存在する場合、両方のコピーは同様に有効なソース範囲 ( "兄弟" ) であり、PowerPoint ファイルを開くときにどの範囲にリンクが確立されるかは未定義です。この場合、Excel 上の影響を受けるリンク範囲の横に警告が表示され、Excel 上の think-cell 枠の下に表示される小さい青色のボタンを使用して、すべての兄弟間の切り替えができます。次に、それぞれのブックを閉じるなどして、リンクされた範囲のコピーを 1 つだけ残してください。もしくは、Excel で think-cell 枠の 1 つを除くすべてを削除し、それぞれの範囲を目的のグラフにリンクすることによって、リンクされた範囲をすべて固有のものにすることができます。このようにすれば、それぞれの新しいフレームに固有の識別子が割り当てられます。

19.5.1 リンクしたファイルの編集

リンクされた Excel ファイルがない状態で PowerPoint ファイルを編集すると、リンクされたグラフは、内部データシートを持つ通常のグラフとして動作します。think-cell を使用すると、グラフのデザインやデータを制限なく変更できます。

同様に、リンクされた PowerPoint ファイルを使用せずに、Excel ブックを自由に編集できます。think-cell がインストールされていれば、開いている PowerPoint プレゼンテーションに現在接続されていないリンクされたデータ範囲は、明るい赤色の枠で強調表示されます。

Excel のデータ ソースと PowerPoint のグラフの両方を同時に開くとすぐに、リンクは再確立されます。Excel では、リンクされたデータ範囲のハイライト色が赤から緑に変わります。PowerPoint では、グラフの現在のデータがデータ ソースと比較されます。変更が検出された場合、グラフはデータ リンク ダイアログで強調表示され、選択されるとフラグが立てられます。グラフを Excel からの最新データに手動で更新できるようになりました。

19.5.2 リンクの変更/削除

リンクされたデータ ソースからグラフのリンクを解除する場合は、グラフのコンテキスト メニューから 画像 Excel リンクの切断 を選択します。これでリンクが解除されます。

think-cell 外部データ リンクの削除

その時点から、グラフは PowerPoint の think-cell データシートのみを使用します。

同様に、Excel のリンクされたデータ範囲をグラフから切断することもできます。リンクされた範囲の枠をクリックして選択します。枠の色が think-cell 上で選択を示す色である青に変わったら、枠を右クリックして画像 削除ボタンを選択します。データ自体は変更されずに think-cell の枠が削除されます。リンクされたグラフは、このデータ範囲のデータ ソースに接続できなくなり、その代わりに内部データシートを使用します。

注:リンクされたフレームの削除を元に戻すことはできませんが、必要に応じて既存のグラフとの新しいリンクを作成することができます (下記参照)。

リンクの接続先の一方を削除するとき、それが Excel のデータ範囲であれ PowerPoint のグラフであれ、そのリンクの反対側はそれに伴って削除されません。PowerPoint のグラフは内部データシートの使用に戻り、Excel でリンクされたデータ範囲は明示的に削除されるまで維持されます。これは、同じデータ ソースにリンクされている他のグラフが他のプレゼンテーションに存在する可能性があるため、重要です。

既存のグラフを Excel データ ソースにリンクする場合は、まず Excel ブックに移動して目的のデータ範囲を選択します。また、色付きの think-cell 選択枠で表示されている既存のリンク範囲を選択することもできます。その後、PowerPoint に切り替えて、目的のグラフを選択します。グラフが他のデータ ソースに既にリンクされている場合は、前述のように切断します。この操作により、グラフのコンテキスト メニューの Excel リンク ボタンが 画像 Excel リンクの確立に変わります。このボタンをクリックすると、PowerPoint で選択したグラフから、Excel で選択したデータ範囲へのリンクを確立します。

注:プレゼンテーションからすべてのデータ リンクを削除する場合は、データ リンク ダイアログ (「データ リンク ダイアログ」) を使用します。データ リンク ダイアログでは、すべてのグラフを選択し、削除を押すだけで、すべてのリンクを単一の操作で削除できます。

19.6 データをコンパイルする方法

Excel から直接グラフを作成するときには、既にデータが Excel に保存されていることが多いでしょう。しかし、グラフの作成に、Excel シート内のすべてのデータを使用しないこともあります。あるいは、データは簡単には変更できない固定された書式で保存されているかもしれません。このような場合に役立つ方法がいくつかあります。

  • Excel ワークシート上の、空白のエリアに think-cell データ リンク枠を置きます。次に、Excel のセル参照を使って、ワークシート上の他の場所にあるデータを think-cell の枠に取り込みます。例えば、B5 が変更されるたびに F8 を更新するには、セル F8 に=B5を入力します。
  • Excel セル参照は、ワークシート間でも機能します。専用のワークシートをインターフェース シートとしてすべてのグラフに追加すると、リンクするグラフがたくさんある場合に特に役立ちます。
  • グラフのソースとして専用のシートを使用すると、特定の目的のためだけにデータを準備するのにも役立ちます。例えば、think-cell の丸め関数を使用すると、グラフに表示される前にデータが必ず端数処理されます (「Excel データの端数処理」を参照)。
  • Excel の [非表示] コマンドを使用すれば、データの行全体または列全体がグラフに反映されることを防止できます。Excel の [再表示] コマンドを使用してグラフを更新すると、更新後すぐに非表示のデータがグラフに表示される点にご注意ください。
  • 同様に、Excel のグループとアウトラインの機能を使用して、グラフに表示したくないデータを非表示にできます。
think-cell の外部の Excel データソースで表のセルを非表示に設定 外部の Excel データソースの非表示の表のセルで更新された think-cell のグラフ

19.7 画像からの数値データの抽出

think-cell のキャプチャ ツールを使用すると、ウェブサイト、PDF 文書、レポート ソフトウェア ウィンドウなど、画面上の任意の場所にあるグラフ画像から数値データを抽出できます。Excel でキャプチャ ツールを使用するには。

1.
抽出した数値を挿入する Excel ワークシート上のセル範囲を選択します。
2.
Excel のリボングループ [think-cell] にある[Chart Data Capture] (グラフデータの取得) ボタンをクリックします。
3.
画像からの数値データの抽出」で説明されている手順に従って、キャプチャ ウィンドウを配置し、ハイライトされた検出結果を確認して、[Import] (インポート) ボタンをクリックします。
4.
画像の数値データは、あらかじめ選択されたセル範囲に挿入されます。

データ範囲は、PowerPoint でリンクされている think-cell グラフのソースとして使用することも、Excel でさらにデータを分析することもできます。

19.8 よくある質問

19.8.1 Microsoft OLE より優れている点とは?

Microsoft Office の OLE (オブジェクトのリンクと埋め込み) には精通されているかもしれません。OLE は、PowerPoint のグラフを作成して、後で Excel のデータを変更することで更新できる think-cell のリンク設定機能と類似しています。一方、think-cell のリンク設定技術には OLE より優れている点があります。

  • グラフは、リンクの有無にかかわらず、常に同じ状態です。リンクされたグラフでさえ、PowerPoint に貼り付けられた Excel グラフではなく、ネイティブの MS Graph のグラフです。
  • グラフは、作成された時だけでなく、いつでもリンクすることができます。
  • リンクされたデータ ソースが利用できない場合でも、リンクされたグラフは常に編集可能です。
  • think-cell のリンクは、ファイル名またはパスとは無関係です。両方のファイルを開くだけで、ファイル間の既存のリンクがすべて再確立されます。

19.8.2 リンクされたグラフをコピーするとどうなりますか?

スライドやグラフを複製したり、Ctrl を押しながらグラフをドラッグしたり、グラフをコピーして別のスライドや別のプレゼンテーションに貼り付けたりすると、他のグラフと同じようにリンクされたグラフもコピーできます。実際には、プレゼンテーション ファイルのコピーを作成することでも、中に含まれるリンク付きグラフをコピーできます。

いずれにしても、オリジナルとコピーは同じものです。どちらも同じ Excel データ範囲にリンクしており、同時に開いている場合は、Excel データが変更されたら両方とも更新されます。

19.8.3 リンクされたグラフが削除されるとどうなりますか?

リンクされたグラフを削除すると、PowerPoint のリンクがグラフと共に削除されます。同じ Excel データ範囲にリンクしている開いたプレゼンテーションに他のグラフがない場合、Excel の枠の色が緑色から赤色に変わり、リンクが確立できないことを表します。

リンクされたグラフを削除しても、Excel 内のリンクされたデータ範囲は他の影響を受けません。結局のところ、リンクされたグラフのコピーが作成され、それが開かれているときには、リンクが再確立されるでしょう。

19.8.4 Excel ワークシート上で赤い枠を削除する方法とは?

Excel ワークシート内の各種の色枠は、リンクされたデータ範囲を示しています。緑色の枠は、開いている PowerPoint プレゼンテーションのフレーム データ範囲とグラフの間にリンクが確立されていることを示します。これに対して赤い枠は、リンクされたグラフが現在開かれていないことを示します。赤い枠は、そのデータ範囲にリンクしているグラフがないことを必ずしも意味するわけではありません。赤い枠は、現在開かれているプレゼンテーションに該当するグラフがないことのみを示すものです。

グラフのデータ ソースとして枠内のデータ範囲が不要な場合は、コンテキスト メニューから画像 削除ボタンを使用して枠を削除できます。枠と一緒に、リンク情報も Excel ブックから削除されます。その Excel データ範囲にリンクされているどんなグラフも、今後はそのリンクを確立することはできません。代わって、内部データシートが使用されることになります。

Excel データ自体は影響を受けません。

19.8.5 プレゼンテーション内でリンクされているグラフを確認する方法とは?また、リンク先のデータソースを確認する方法とは?

プレゼンテーションのグラフのデータ ソースが不明な場合は、画像 その他メニューから、[Data Links] (データ リンク) ダイアログを開きます。このダイアログには、現在のプレゼンテーション内のリンクされたグラフがすべて表示されます。その 1 つをクリックすると、対応するグラフが表示されます。

リンクされたデータ範囲が最後に見つかった Excel ファイルのファイル名も利用できます。自動チェックボックスは、グラフが自動的に更新されるよう設定されているかどうかを示します。

詳細な説明については、「データ リンク ダイアログ」のセクションを参照してください。

19.8.6 データ ソースが利用できない場合、リンクされたグラフはどうなりますか?

グラフのリンク データ範囲が含まれている Excel ワークブックが開かれておらず、以前保存されていた場所にない場合、グラフはそのデータとのリンクを確立できません。代わりに、内部データシートを使用します。内部データシートには、リンクされたデータのコピーが常に含まれており、グラフを変更することができます。

リンクされたグラフの内部データシートは、一般的なグラフの内部データシートに似ています。同じ Excel 範囲に複数のグラフがリンクされていても、その内部データシートは独立しています。

Excel データ範囲へのリンクを再確立する場合は、Excel ブックとリンク済みグラフのあるプレゼンテーションをを同時に開きます。PowerPoint のグラフと Excel のデータが自動的に接続されます。リンクしたデータでグラフを更新すると、内部データシートのデータに対する変更内容が上書きされます。

19.8.7 リンクした Excel データ ソースの代わりに内部データシートを使用する方法とは?

リンクされたデータ ソースからグラフのリンクを解除する場合は、グラフのコンテキスト メニューから 画像 Excel リンクの切断ボタンを使用します。その時点から、グラフは PowerPoint の think-cell データシートのみを使用します。

リンクされた Excel データ範囲が現在開いているかどうかに関係なく、グラフからリンクを削除できます。データ リンクの Excel 側では、グラフのリンクを解除することは、グラフの削除と同じ意味があります。

詳細な説明については、「リンクの変更/削除」のセクションを参照してください。

19.8.8 自動更新をオン/オフに設定する方法とは?

画像 その他メニューから、[Data Links] (データ リンク) ダイアログを開きます。このダイアログには、現在のプレゼンテーション内のリンクされたグラフがすべて表示されます。自動チェックボックスで、グラフを自動的に更新するように設定するかどうかを決定します。

プレゼンテーションでグラフを選択すると、データ リンク ダイアログの対応する項目が選択されます。その逆も同様です。

詳細な説明については、「データ リンク ダイアログ」のセクションを参照してください。

19.8.9 リンクされたグラフが自動更新に設定されているにも関わらず更新されない理由とは?

PowerPoint 側と Excel 側のデータ リンクは、両方のファイルが同時に開いている場合にのみ接続できます。したがって、PowerPoint プレゼンテーションが閉じられた状態で Excel のデータが変更され、その後、Excel ブックが開いていない状態でプレゼンテーションが開かれると、リンクされたグラフはデータ ソースの変更を検出しません。リンクされたデータ範囲を含む Excel ブックを開くと同時にリンクが確立され、変更が検出されます。グラフが 自動更新 に設定されている場合は、すぐに更新されます。それ以外の場合、グラフはデータ リンク ダイアログでハイライト表示され、選択されるとフラグが立てられます。ここで、変更されたデータをグラフに取り込むかどうかを決定できます。

詳細な説明については、「リンクされたグラフの更新」のセクションを参照してください。

19.8.10 Excel のデータが変更されていないのに、リンクされたグラフが更新保留中となっている理由とは?

開いた PowerPoint プレゼンテーションと開いた Excel ブックの間にリンクが確立されると、内部データシートのデータがリンクされたデータ範囲と比較されます。それらが同じでない場合は、更新が予定されていることを示すフラグが立てられます。自動更新が有効な場合は、すぐに更新されます。

更新の保留は、Excel ブックのデータは変更されていなくとも内部データシートのデータが変更された場合にも検出される可能性があります。リンクされたグラフでは、リンク先の Excel データ範囲が内部データシートよりも優先されます。したがって、内部データシートの変更は常に更新で上書きされます。

データの損失を防止するため、リンクしたグラフの内部データシートを変更するたびに、そのグラフの自動更新が無効になります。

19.8.11 Excel ワークブックのデータ範囲に既存のグラフをリンクする方法とは?

Excel ブックに移動し、目的の範囲を選択します。次に、PowerPoint に切り替えて、使用するグラフを選択し、コンテキスト メニューで 画像 Excel リンクの確立ボタンをクリックします。

詳細な説明については、「リンクの変更/削除」のセクションを参照してください。Excel から直接グラフを挿入する方法は、「Excel からのグラフ作成」を参照してください。

19.8.12 リンクさせたグラフが Excel のデータ範囲の一部を無視しているようです。なぜですか?

メインデータに加えて、Excel のリンクされた範囲には、カテゴリおよび系列ラベル用に確保されている左側および上部のセルがいくつか含まれています。選択した範囲がメインデータのみを含む場合、データの一部はラベルとして解釈され、グラフには表示されません。

必要なレイアウトがわからない場合は、PowerPoint で目的の種類の新規グラフを挿入して、そのデータシートのレイアウトを参照してください。

詳細は、「Excel からのグラフ作成」を参照してください。

19.8.13 リンクしたデータ範囲が広い場合に Excel の動作が遅くなる理由とは?

自動エラー チェックを無効にすることで、Excel のパフォーマンスを向上させることができます。エラー チェックを無効にする場合は、Excel の [ツール] メニューの [オプション] を選択し、[エラー チェック] タブをクリックして、[バックグラウンドでエラー チェックを行う] のチェックボックスからチェックを外します。Excel 2007 以降では、Excel のオプションのダイアログで、[数式] を選択し、[エラー チェック] セクションの [バックグラウンドでエラー チェックを行う] のチェックボックスからチェックを外します。

19.8.14 think-cell を使って表示させたい Excel ファイルが大量にあります。think-cell をバッチで動作させることはできますか?

think-cell をプログラムすることは可能です。think-cell にはテンプレートからプレゼンテーションを作成する機能が装備されています (「Excel データによる自動化」を参照)。