20. プレゼンテーションのツール
このチャプターでは、作業をもっと楽にしてくれる think-cell の様々な小さなツールについて説明します。
- 20.1
- 角丸四角形
- 20.2
- チェックボックスとハーベイボール
- 20.3
- 特殊文字
- 20.4
- クリーンアップ
- 20.5
- スライドの保存&送信
- 20.6
- 言語の変更
- 20.7
- フォントの変更
- 20.8
- 小数点記号の切り替え
- 20.9
- 自動ケース コード
20.1 角丸四角形
要素メニューのアイコン: |
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挿入の直後など、角丸四角形が選択されている場合は、入力を開始することができ、テキストは自動改行され要素内に表示されます。
角丸四角形の外観は、フリー ツール バーにある塗りつぶし、アウトライン色、およびアウトライン スタイルの各コントロールで変更できます。これらのコントロールの詳細は「フォーマットとスタイル」を参照してください。
20.2 チェックボックスとハーベイボール
要素メニューのアイコン: |
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ガント チャートの責任者列および注釈列の両方で、行ラベルのコンテキストメニュー を使用して、テキストラベルの代わりにチェックボックスやハーベイボールを表示することができます (「行ラベル」を参照)。ただし、ガント チャートの外でこれらの要素を使用することもできます。この場合、think-cell ツールバーの要素メニューを使用します。
フリー ツール バーを使って、機能を選択しその外観を変更します。フォントサイズ コントロール (フォントを参照) を使用して機能のサイズを調整し、カラーコントロールを使用してその主要色またはアウトライン色 (色と塗りつぶしを参照) を変更します。チェックボックスでは、アウトラインのスタイルも変更できます (「線のスタイル」を参照)。
チェックボックスを選択すると、ツール バーに追加のコントロールが使用可能になります。これを使ってチェックマーク記号を変更できます。チェックボックスをダブルクリックするか、キーボードで関連するキーを押すと瞬時に記号を変更できます。関連するキーは、「チェックマーク」の場合はv、o、または1、「×」の場合はxまたは2、チェックが外れたボックスの場合はSpaceまたは0です。

Harvey-Ball を選択すると、ツールバーで追加のコントロールが使用できるようになります。このコントロールを使用して Harvey-Ball の完了状態を変更できます。また、Harvey-Ball の状態をダブルクリックするかキーボードの + キーを押すと、Harvey-Ball の状態を瞬時に増やすことができます。また、キーボードの - を押すと Harvey-Ball の状態を瞬時に減らすことができます。さらに、完了したハーベイボールのセクター数をキーボードで直接入力することもできます。セクター数が9より大きい場合は、1~8のキーを使用して、すべてのセクターの8分の1または8分の2、8分の3などを入力します。

コントロールの横に、数値付きの別のコントロールが表示されます。数値は、セクター数を示しています。ボックスに目的の数値を手動で入力することができます。
20.3 特殊文字
PowerPointに精通しているユーザーであれば、標準装備の [挿入] → [記号] が頻繁に使用するには不便なツールであることはすでにご存知かと思います。think-cell をインストールすると、特殊文字の挿入が簡単になります。
think-cellツールバーの
![think-cell ツール バーの [Tools] (ツール) メニュー.](/img/containers/assets/en/resources/manual/images/toolbar/specialcharacters_menu.png/24c762d16855ffcfb38df44ba92c2b6f.jpg)
1 ページに必要な記号すべてが使用コンテキスト毎にグループに分けて用意されています。ここでは、マウスで一度クリックするだけで、目的の文字や記号を選択してカーソルの場所に挿入できます。
注記:図形やテキスト ラベルが選択されていなければ、think-cell 特殊文字ダイアログは無効です。図形またはテキスト ラベルが選択されていれば、テキスト編集モードに切り替わります。
20.4 クリーンアップ
![[クリーンアップ] ダイアログ.](/img/containers/assets/en/resources/manual/images/dialog/cleanup.png/13196d424f958ea985ec51514a2df207.jpg)
多くの場合、スライドやプレゼンテーション ファイルには誰とでも共有したくはない追加情報が含まれています。たとえば、注釈やプレゼンテーションのメモ、使用していないスライド マスターやレイアウトに埋め込まれたコンテンツなどです。think-cellでは、
各チェックボックスの上にカーソルを動かすと、各オプションの詳細な情報が表示されます。
ダイアログの [適用先:] セクションでは、選択したクリーンアップ操作を現在選択中のスライドのみに適用するのか、プレゼンテーション全体に適用するのか指定できます。
さらに、[コンテンツのサニタイズ] → [数字] オプションを使用すると、選択範囲内の数字をすべてランダムな数字に置き換えて、プレゼンテーションから機密データを削除できます。
20.5 スライドの保存&送信
スライドを何枚かセットで保存しておくと便利な場合もあります。think-cell では、ファイルを複製して、その後不要なスライドを削除する必要はもうありません。左側のアウトライン ウィンドウ、またはスライド一覧表示で目的のスライドを選択し、think-cell ツール バーの
選択したスライドをメールで送信する場合は、[ Send Slides...] (スライドの送信) を選択すると、ファイルが添付されたメール テンプレートがデフォルトのメール アプリケーションで作成されます。
[スライドの送信/保存...] ダイアログでは、クリーンアップのあらゆるオプションを利用できます。また、ISO 8601に基づくタイムスタンプをファイル名に追加して、全体を明確にするオプションもあります。ファイル「Presentation1 slides 2-3 20200121T1556+01.pptx
」には「Presentation1.pptx
」のスライド 2 ~ 3 が含まれ、2020 年 1 月 21 日 15:56 (タイムゾーン UTC + 1) に送信または保存されました。T
によって日付と時間が分けられています。
Gmailをご使用の場合は、デフォルトの電子メール プログラムとして [think-cell、Gmailで送信] を設定して [スライドの送信...] を使います。Windows 10の場合:
- [設定] で [アプリ] をクリックしてから [デフォルトのアプリ] をクリックします。
- [電子メール] の見出しの下にある現在のデフォルトのプログラムをクリックします。
- 表示されたリストで [think-cell、Gmailで送信] を選択します。
![think-cell、Gmailで送信] が選択されているデフォルトのプログラム ダイアログ.](/img/containers/assets/en/resources/manual/images/dialog/think-cell_send_with_gmail.png/6bcf1a71c51a70d17fb2f2399aa76f09.jpg)
20.6 言語の変更
PowerPoint のスペル チェックを使用する場合、言語を正しく設定することが重要となります。think-cell には、スライド内またはプレゼンテーション全体のテキストの言語を変更できる特別なオプションが装備されています。これらのオプションは、校閲タブの言語メニュー項目にあります。
ダイアログで目的の言語を選択し、スライド上のテキストをクリックして現在のスライドに含まれるすべてのテキストの言語を変更するか、またはすべてのテキストをクリックしてプレゼンテーション内のすべてのテキストを変更します。
20.7 フォントの変更
膨大なスライドで構成されるプレゼンテーション ファイルのテキストのフォントを変更するのは大変な作業です。think-cell の [Replace Fonts...] (フォントの置換...) ツールを使用すれば、とても簡単にフォントを変更できます。このツールには、PowerPoint の書式設定メニューまたはPowerPoint リボンのホームタブの編集グループからアクセスできます。これは PowerPoint の [フォントの置換] ダイアログに代わるものです。ダイアログのドロップダウン ボックスを使用して、置き換えるフォントと新しいフォントを選択し、フォントサイズも任意に調整することができます 変更の範囲 ([プレゼンテーション全体]、[現在のスライド]、または [選択])を選び、[適用] をクリックしてフォントを置き換えるか、 [OK] をクリックしてダイアログを閉じます。
20.8 小数点記号の切り替え
既存の素材を新しいコンテキストで使用する場合、小数点シンボルを切り替える必要がある場合があります。この操作を素早く行うには、
![think-cell ツールバーの [Tools] (ツール) メニューからの小数点記号の切り替え.](/img/containers/assets/en/resources/manual/images/toolbar/switchdecimalsymbol_menu.png/e1096841839a639c004844ef5cd5d31a.jpg)
このダイアログでは、まず切り替える範囲 ([選択されたスライド] または [プレゼンテーション全体] のどちらか) を選択し、次に [ピリオド (123.4)] または [コンマ (123,4)] をクリックして記号を切り替えます。
20.9 自動ケース コード
ファイル名またはプレゼンテーションのファイル パスを常に表示するテキスト ボックスを、スライド マスターに追加することができます。このファイル名が組織内でプロジェクトの識別に使用されるケース コードと同じならば、各スライドにテキストボックスを使ってケース コードを表示できます。テキスト ボックスの内容は、ファイルが違う名前で保存されるとそれに応じて更新されます。
ケース コードを表示するテキストボックスを追加するには、次のステップに従ってください。
- スライド マスター表示に切り替えます ([表示] →[ マスター表示] → [スライドマスター])。
- 新規テキスト ボックスを挿入して、スライド マスター上に配置します。ダミーのテキストを挿入して、すぐに削除されないようにする必要があります。ダミー テキストは、ファイルが保存されるときにケース コードに置き換えられます
- テキスト ボックスを右クリックし、サイズと位置ダイアログを開きます。
- Alt Text タブに移動し、「Description」 (説明) の入力領域を探します。
- 入力領域で次のように入力します。
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casecode
で、テキスト ボックスにファイル名を自動的に表示させます。 -
CASECODE
で、テキスト ボックスに大文字のファイル名を自動的に表示させます。 -
casepath
で、テキスト ボックスに完全なファイル パスを自動的に表示させます。 -
CASEPATH
で、テキスト ボックスに大文字の完全なファイル パスを自動的に表示させます。
-
ファイルを保存するとすぐにケース コードがスライドに表示されます。
注記:ケース コード テキスト ボックスは、スライド マスターでのみ機能し、個々のスライドでは使用できません。