ISO C++ WG21会議

2018年3月12日–17日

フロリダ州ジャクソンビルで開かれていたISO C++標準委員会の会議が終了しました。ISOに属するC++標準委員会は、C++標準の策定に責任を負っています。差し向かいで話し合いを行うWG21会議では、標準の変更点について国際的なメンバーと論議し、投票を行います。この1週間にわたる会議は年2~3回開かれており、通常は90~120人が出席します。

この会議の期間中、さまざまなサブグループがミーティングを行い、技術的な点について話し合います。その後、サブグループは推奨する標準の変更点を決め、週の終わりまでに委員会全体に提出して承認を得ます。think-cellは2013年以降、このC++標準化プロセスに積極的に参加しています。今回の会議のために、think-cellは会議に参加していただき、think-cellのCTO、Arno Schödlと共著した論文を発表していただくため、Tony E. Lewis氏を後援しました。

この論文では、提案されているC++レンジ ライブラリが償却定数時間開始・終了を提供しないタイプと互換性がないことに関する懸念を表明しています。このような操作が償却定数時間で実行されるのは望ましいことですが、これを厳密に義務付けると、レンジ ライブラリからあまりにも多くの将来の標準化設計スペースが排除されると論じています。Tonyは2018年3月13日、ライブラリ進化作業グループ(LEWG)でこの論文を発表しました。この問題について討論した後、LEWGは投票で制約を緩和することを決定しました。一方、妥当な複雑性要件の違反があった場合、レンジ ライブラリが複雑性の保証を撤廃する許可は維持されました。

言い回しの変更に関する複数の候補を調べるために論文が作成される予定です。これは6月にスイスのラッパースヴィールで開かれる次回の標準会議で発表されます。

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think-cellは2002年、2人のコンピューター科学者によって創設され、今もこの2人が経営しています。骨の折れるプレゼンテーションスライド作成のほとんどの作業を行うグラフィックスソフトウェアを要求の高いユーザー向けに作成しています。

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