KB0214: think-cellデータシートにデータを貼り付けると、Excelがソースワークブックを予期せず再計算する
問題
Excelの'ワークブック計算オプションは手動に設定されています。([ファイル] > [オプション] > [数式] > [計算オプション])保存する前にワークブックを保存オプションにチェックが入っています。
ワークシートからthink-cellデータシートにコピーして貼り付けると、Excelワークブックは自動的に再計算されます。同じ値をExcelワークブックまたはワークシート内、またはその間でコピーして貼り付けても、再計算は行われません。
解決策
- think-cellデータシートのセルを右クリックし[ペーストオプション:] > [特殊貼り付け…] > [テキストとして貼り付け] の順に選択して、値をテキストとして貼り付けます。
- または、Excelオプションで保存する前にワークブックの再計算のチェックを外します(上記の問題を参照)。必要に応じて有効にすることを忘れないでください。
説明
think-cellデータシートとOffice 2013またはOffice 2016のネイティブPowerPointグラフのデータシートでは、別個のExcelプロセスを使用しています。この場合は、デフォルトの貼り付け操作によって、Excelはソース ブックが保存されたかのように扱います。このため、ブックの保存前に再計算を行うオプションをチェックしている場合は再計算が行われます。当社は Microsoft に問題を提起し、修正を求めましたが、これまでのところ実装されていません。 貴社にMicrosoft Officeサポートの連絡先があり、この問題についてMicrosoftに連絡して修正プログラムを要請なさりたい場合は、Microsoftケース番号112060458780009を使用してください。
think-cellがなくても、Office 2013またはOffice 2016を使用すると、この動作を容易に再現できます。Office 2003では、この問題は発生していませんでした。(簡潔にするためにここでは省略した別のアプローチを使用すれば、Office 2007 および Office 2010 でも再現可能です。これらのバージョンの再現が必要な場合は、弊社サポート チームにお問い合わせください)。 もっと読む
- PowerPointを起動し、新しい PowerPoint プレゼンテーションを作成します。
- PowerPointでは、Insert > think-cell > Tools
> Deactivate think-cellに移動します。
- Excelを起動して、影響を受けるワークブックを開きます。
- Excelでは、上記の問題の説明に従って計算モードを設定します。
- PowerPointでは、挿入 図 グラフ で新しいネイティブ PowerPointグラフを挿入します。
- グラフのデータシートが自動的に開きます。開いたままにします。
- 影響を受けるワークブックの値をコピーし、チャートのデータシートに貼り付けます。
結果:値を貼り付けると、ソース ブックの再計算が始まります。