塗分け可能な地図をパワポに挿入する方法【無料テンプレ付】

23 分で読めます — by Risa Abe
営業資料や企画書で地域情報を効果的に伝えるには、地図スライドが不可欠です。しかし、ゼロから地図を作成するのは手間がかかるため、資料を作成する時間の捻出にお悩みの方も多いでしょう。
本記事では下記のようなパワポスライドで地図を活用するための方法をまとめました。
パワポ拡張ツールの「think-cell」では、250種類以上のビジネススライドテンプレートをパワポ内で提供。日本地図のテンプレートスライドはもちろん、複雑なスライド作成や面倒なグラフ作成・編集も簡単に自由自在に行えます!会社のメールアドレス登録でいますぐ30日間無料で使ってみよう。

本記事の内容:
- PowerPointで日本地図を挿入する方法
- 失敗しない地図作成の注意点と対策
- 地図スライドをプロ品質に仕上げる3つのコツ
- 商用利用で注意したい地図データの著作権
- 【無料テンプレート】think-cell Libraryで時短
本記事では、PowerPointの標準機能と無料テンプレートを活用し、都道府県別に塗り分けた日本地図を効率的に作成する方法を解説します。配色変更やデータ更新も簡単で、プロ品質の地図が短時間で完成します。
パワポで日本地図を挿入する方法
PowerPoint標準のマップグラフ機能を使えば、地図作成の知識がなくても都道府県ごとに色分けされた日本地図を手軽に作成できます。Excelと連携することで、売上や顧客数などのデータを視覚的に示すことが可能です。
ここでは、パワポで日本地図を挿入する手順について詳しく解説します。
1. グラフから地図を挿入する

PowerPointに地図を挿入するためには、PowerPointの[挿入]▶[グラフ]▶[マップ]を選びましょう。

上記のように、初期状態では世界地図が挿入されます。
ここから日本地図に変更するためには、マップを右クリックして「Excelでデータを編集」をクリックします。

自動的にExcelが起動するため、データの内容を書き換えて「東京都」「大阪府」といった日本の地名を入力しましょう。すると、自動で日本地図に変更されます。

地名と数値の正確さが反映精度を左右するため、入力ミスには注意が必要です。数値データがない場合も、地名だけで地図の挿入は可能です。

2. 都道府県ごとに塗り分ける
マップグラフを作成したら、各都道府県の色、線、ラベルを自由に編集でき、ブランドカラーや資料テーマに合わせたカスタマイズが可能になります。
PowerPointの書式設定や塗りつぶし機能を活用すれば、商用資料でも十分に見栄えのするプロ品質の地図を作成できます。凡例もあわせて調整し、色の意味が直感的に伝わる資料に仕上げましょう。
パワポ拡張ツールの「think-cell」では、250種類以上のビジネススライドテンプレートをパワポ内で提供。日本地図テンプレートスライドを選んでそのまま編集できます。
会社のメールアドレス登録でいますぐ30日間無料で使ってみよう。

3.スライドに取り入れてみる
完成した地図は、スライド内の余白やレイアウトと調和させることが重要です。地図を貼り付けた後、ブランドカラー3色ルールを意識して色を統一すると、資料全体が引き締まります。
また、凡例を地図近くに配置し、塗り分けの意味を明示することも重要です。読み手の立場に立って視覚的な負担を減らし、説明しなくても意味が伝わるスライドづくりを心がけましょう。
PowerPointの配置・整列ツールも活用して、バランスの取れたデザインを心がけるとさらに効果的です。
PowerPoint標準機能を使った地図の作り方で失敗しないための注意点
PowerPoint のマップグラフ機能は便利ですが、設定や操作を誤ると視認性や正確性に問題が生じることがあります。特に、地名表記の誤りやスケール設定の不備、カラーバランスの不統一といったミスは、資料の説得力を損ねる原因となります。
ここでは、失敗を未然に防ぎ、短時間で完成度の高い地図スライドを作成するための具体的な注意点と対策を紹介します。
地名表記ミスで地図が正しく生成されない例
PowerPoint のマップグラフは、入力された地名情報を基に自動で地図を生成します。そのため、地名の表記ミスや表記揺れがあると該当エリアが認識されず、地図上に反映されなかったり、誤った場所に塗り分けが適用されることがあります。
例えば「東京都」を「東京」や「東 京」と入力すると正しく認識されません。対策としては、データ入力前に都道府県名リストと照合し、表記が正しいことを確認したり、マスターデータを準備してコピー&ペーストで入力ミスを防いだりする方法が有効です。
自動スケールに頼った結果読みづらくなる失敗例
PowerPoint の自動スケール機能は便利ですが、極端な外れ値や地域間の数値差が大きいデータの場合、色の濃淡に極端な偏りが生じ、視認性が損なわれることがあります。
結果として「一部地域が濃く、他はほぼ同じ色で見分けがつかない」といった事態を引き起こすケースがあるのです。
このような場合、手動で最大値・最小値・階調数を調整し、データの傾向がバランスよく表現されるよう設定することが重要です。必要に応じて、外れ値を別のチャートで補足説明する工夫も効果的です。
色使いの統一感がなくなる原因と防ぎ方
PowerPoint のマップグラフを標準設定のまま使用すると、地図の配色がスライド全体のデザインやブランドカラーと合わず、資料全体がちぐはぐな印象になる場合があります。
特に社内外の提案資料では、資料全体で統一された色使いが求められます。視認性を高めるためにも、PowerPoint の書式オプションで都道府県ごとの塗り色を手動調整し、適切な配色に置き換えましょう。
また、凡例の色説明を明確に示すことで、視覚的負担を減らし、資料の質を高められます。
地図スライドをプロ品質に仕上げる3つのコツ
地図スライドを単なる情報提示に留めず、プレゼンテーションのストーリー性を高める演出として活用することも可能です。以下の3つの演出テクニックを組み合わせれば、視覚的にも記憶に残る資料に仕上がります。
1. Morphアニメーションでズーム/パン
地図の特定エリアを強調したい場面では、Morphアニメーションを使うと効果的です。拡大や移動を滑らかな動きで表現できるため、視線を自然に誘導し、説明の流れに沿った説得力の高いプレゼンが実現します。
手順はシンプルで、地図スライドを複製し、拡大位置やフォーカスポイントを調整し、スライド切り替え時にMorphを指定するだけです。
拠点紹介や新規進出エリアのプレゼン、商圏のフォーカス説明などで視覚的なインパクトが強まり、記憶に残る資料になります。動きを意識することで、聴衆の理解と興味を引き付ける効果も期待できます。
2. アイコンオーバーレイで具体性アップ
地図上に拠点ロゴ、商品写真、人物画像などのアイコンをオーバーレイすることで、単なる位置情報に具体性とリアリティが加わります。
PowerPoint の図形や画像挿入機能を使い、都道府県やエリアの上にピン留めするだけで「ここに何があるか」がひと目で伝わる資料に仕上がります。
拠点数が多い場合はアイコンの統一感や大きさのバランスを意識すると、見やすく説得力のある地図になります。さらにアニメーションやハイライトを加えることで、視線誘導と印象付けの効果を高められます。
3. ブランドカラー3色ルールで統一感
プレゼン資料全体の印象を統一し、視覚的負荷を抑えつつ質の高いデザインを実現するためには、ブランドカラーを基軸にした3色ルールが有効です。基本色(企業カラー)に補色と無彩色(グレーや白・黒)を組み合わせることで、視認性と統一感を両立できます。
地図やグラフ、アイコンなどもこのルールに沿って配色すれば、全体が調和し、説得力あるプロ品質の資料が完成します。配色の意図を凡例や注記で補足すると、さらに情報伝達力が高まります。
事前にカラーガイドラインを決めておき、社内で共有するのも効果的です。
商用利用で注意したい地図データの著作権
PowerPointで地図スライドを作成する際、Google マップや白地図素材を無断で使うと著作権侵害になるおそれがあります。Google マップのスクリーンショットは商用利用に制限があり、事前許可が必要なケースが多いため、むやみに使用しないように注意しましょう。
また、白地図についても、商用可・不可が明記された信頼できるサイトから入手することが重要です。国土地理院のデータや商用可の素材サイトを利用し、出典を明示することで安心して資料に使用できます。
think-cellテンプレートで時短
資料作成効率化パワポアドインツール「think-cell」 は、ビジネス資料全体の完成度や説得力を高めるツールとして高い効果を発揮します。
パワポ上であらゆる地図スライドのテンプレートを検索し、ワンクリックで挿入できるため、視認性に優れた資料をスピーディーに作成可能です。地図のテンプレートスライドは下記のようにあらゆる種類が準備されているため、本文冒頭で解説したグラフ挿入やエクセルシート上でのデータ書き換え作業は一切不要で、地図のスライドを一瞬で作成できます。

また、下記は、パワポ内にある「think-cell Library」機能から日本地図のテンプレートスライドを選び、ワンクリックで挿入し、その後、北海道エリアのみ青色を塗っている操作です。このようにテンプレートスライドを使用すれば、マップの塗分けをするのみである程度のスライドが完成します。コメントやピンも編集し、仕上げまで誰でも簡単に行えます。

また、複雑な数値データや比較データがあり、地図だけでは表現しきれない場合、think-cell のグラフと組み合わせることで、資料全体の説得力と視覚的なわかりやすさが格段に向上します。
ゼロからスライドを作るより工数を大幅に削減でき、配色変更も自在な点が、think-cellテンプレートの魅力です。より高品質な資料づくりにお悩みの方は、メールアドレス登録だけで始められる、30日間無料トライアルをダウンロードしてその機能をご使用ください。
地図スライドで場所を可視化し、提案力を高めよう
地図スライドを活用すれば、「どこで何が起きているか」を視覚的に明示でき、提案内容の納得度と資料の完成度を高められます。PowerPoint の標準機能を使えば、都道府県別に自動塗り分けが可能で、データの比較や分析結果を直感的に伝えることが可能です。
また、白地図素材やマップグラフを適切に活用すれば、短時間で視覚的に優れた地図スライドを作成できます。配色やレイアウトにも工夫を凝らし、地図の力を活かしながら、説得力の高い資料を目指しましょう。
パワポ拡張ツールの「think-cell」では、250種類以上のビジネススライドテンプレートをパワポ内で提供。複雑なスライド作成や面倒なグラフ作成・編集も簡単に自由自在に行えます!
会社のメールアドレス登録でいますぐ30日間無料で使ってみよう。
