積み上げ式グラフ ウォーターフォールチャートを効果的に使う方法

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ウォーターフォールチャート(滝グラフ)は起点となる数値から、最後の数値までの増減を「積み上げ」て表現している棒状のグラフです。


積み上げ式グラフは以下のようなメリットがあります。

複数の要素の合計を表現する

複数の要素を1つの棒状のグラフで表示し、それらの要素の合計値を示すことができます。

時間の変化を比較する

時間の経過による変化を視覚的に比較するのに便利です。各要素の高さが積み上がっていく様子で、増減を確認することができます。

カテゴリごとの比較

複数のカテゴリや部門の比較を行う際に有利です。各カテゴリが積み上がることで、相対的な大小や比率を視覚的に把握できるためです。

歴史的な変化を表示する

各要素の積み上げが時間の経過を表し、トレンドやパターンを視覚化することができるので、過去から現在までの変化を示すのに適しています。

構成要素の比率を示す

要素の高さが積み上がる様子で、全体に対する各要素の重要性や割合を明示的に表示できるので、各要素が全体に占める比率を示すのに便利です。

では実際にどのようにグラフを作っていけばよいのか、ポイントを紹介します。

この積み上げを正しく表現するためには、元データの作成の際に注意しなければならない点がいくつかあります。

  • 起点と終点を軸に

一つは起点となる数値を左端に、合計など最後の値が右端に来るようにレイアウトします。最後にくる数値はすべての数値の合計です。

  • 増加している数値から順番に

二つ目は増加している値を高いものから順番に並べていくこと

例)100→80→50→12→5

  • 減少している数値を順番に

三つめは減少している数値をマイナスで、かつ大きい値から並べていくこと

例)-100→-80→-50→-12→-5

例えば支店別の売上を積み上げグラフで表現したい場合、以下のようにします。

エクセルのバージョン2016以降ではウォーターフォールチャートが選べます。

そのまま選択してグラフを作るとこのような形になります。

このままだと全社計が合計数値として積み上げ式になっていないので、全社計を右クリックして「合計として設定」をクリックします。

こうすることで増えた数値と減った数値がわかりやすい、積み上げ式のチャートが完成します。

するとこのように積み上げられた合計値が表示できます。

任意で体裁を整えて完成です。

エクセルでウォーターフォールチャートを作成する場合、先ほど作成したグラフで言えば2023年単年のみの支店別売上しか表示してくれません。

ではもし2023年と2022年の各支店の売上を積み上げ式グラフにしたい場合、どのようにすればよいのでしょうか。

think-cell を使って解説します。

たとえば先ほどの売上データに2022年のデータも足してみましょう。

直近の2023年の売上から他年度のデータを比較したい場合、軸となる2023年の数値を先ほどの法則の通り「起点となる数値を左端に、合計など最後の値が右端に来るようにレイアウト」していきます。

それでは think-cell でウォーターフォールチャートを作っていきます。

PowerPointを立ち上げて、要素からウォーターフォールのビルドアップを選びます。

データシートを開き、2023年と2022年の各支店別売上データを入力します。

合計値をグラフで表現させるため、全社計の部分にeを入力してください。

PowerPointに戻ると以下のようなグラフができます。

上記のように、各支店の年度別売上が積み上げ式で表示されています。

各棒グラフの上部には2022年と23年の合計数値が表示されるので、2期合計した場合の売上額比較も簡単にできます。

このままだと数字も見えづらいので体裁を整えて、完成させましょう。

このように think-cell ではエクセルで作れないウォーターフォールチャートが簡単に作れます。

ウォーターフォールチャートは視認性が高く、ポイントがつかみやすいのでおすすめです。

グラフの質の向上と、作成にかかるスピードを大幅に軽減できる think-cell をぜひお試しください。

think-cellでウォータフォールチャートを作成する様子。


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